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Raspberry Pi 5 でできること・用途まとめ — 活用アイデアと始め方 (2026)

公開: 2026-06-02GAJEST 編集部8 分で読めます

目次

Raspberry Pi 5 でできること・用途まとめ

Raspberry Pi 5 は、手のひらサイズで Linux が動く小型コンピュータ (SBC) です。前世代の Pi 4 から CPU 性能が世代更新され、NVMe SSD のネイティブ接続にも対応したことで、「常時動かす小さなサーバ」「家じゅうを便利にする装置」として一段と実用的になりました。本ガイドでは、Raspberry Pi 5 でできることを用途別に整理し、それぞれに必要なものと始め方の指針をまとめます。

「マイコン (ESP32 など) と何が違うのか」が気になる人は、先に Raspberry Pi 5 vs ESP32-S3 比較 を読むと、SBC が得意な領域がはっきりします。

シングルボードコンピュータの基板

まず押さえる: Pi 5 が向く用途・向かない用途

Raspberry Pi 5 は「Linux が動く小型 PC」です。だから PC でできることの多くを、小さく・安く・省スペースで実現するのが得意です。

  • 向いている: 常時稼働の家庭内サーバ、メディア配信、広告ブロック、ホームオートメーションの母艦、軽い AI 推論、学習・開発、電子工作の頭脳
  • 向いていない: 電池だけで何ヶ月も動かす超省電力センサ、マイクロ秒単位の精密リアルタイム制御 (これらはマイコンの領域)

電池駆動・超省電力が要る用途は、SBC よりマイコンが適します。その線引きは Raspberry Pi 5 vs ESP32-S3 比較 で詳しく整理しています。

Pi 5 でできること(用途別アイデア)

1. 自宅サーバ・ファイル共有

Pi 5 を常時稼働させ、ファイル共有 (Samba/NFS)、簡単なクラウドストレージ (Nextcloud など)、Git サーバなどを動かす定番用途です。NVMe SSD ブートに対応したことで、microSD 運用よりも速度・寿命の両面で安定させやすくなりました。

  • 必要なもの: Pi 5 本体 + 対応電源 + アクティブクーラー + ストレージ (NVMe 推奨)
  • ポイント: 24 時間運転するなら microSD の書き込み寿命がボトルネックになりやすく、NVMe SSD ブートが安心

2. メディアサーバ (Jellyfin / Plex)

手持ちの動画・音楽・写真を家庭内ネットワークで配信するメディアサーバとしても人気です。スマホ・テレビ・PC から自宅のライブラリにアクセスできます。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + 大容量ストレージ (NVMe / USB SSD / 外付け HDD)
  • ポイント: 高負荷なトランスコード (形式変換) は重くなりやすいため、できるだけ直再生 (Direct Play) で運用するのが現実的

3. 広告ブロック・DNS (Pi-hole など)

ネットワーク全体の広告・トラッカーをブロックする Pi-hole は、Raspberry Pi の代名詞的な用途です。家庭内の DNS としてルーターに設定すれば、スマホ・PC・テレビすべてに効きます。

  • 必要なもの: Pi 5 (軽量なので RAM は控えめでも可) + 対応電源 + ストレージ
  • ポイント: 負荷が軽い用途なので、こうした単機能サーバは前世代の Pi 4 でも十分動きます (世代差は Raspberry Pi 5 vs Raspberry Pi 4 比較 を参照)

4. ホームオートメーション (Home Assistant)

家じゅうのスマート家電・センサを 1 か所に集約して自動化する Home Assistant の母艦としても定番です。照明・エアコン・センサ類をまとめて制御・可視化できます。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + 高耐久ストレージ (書き込みが多いため NVMe 推奨)
  • ポイント: センサやスイッチなどの「端末側」はマイコン (ESP32 系) が担当するのが王道。Pi 5 が母艦、ESP32 が周辺、という役割分担になります (ESP32-S3 入門ガイド)

マイコン周辺の回路

5. レトロゲーム・エミュレータ

RetroPie や Batocera などを使って、レトロゲーム機として遊ぶ用途も根強い人気があります。Pi 5 は性能が上がったぶん、対応世代の快適さが増しています。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + ゲームパッド + microSD (容量大きめ)
  • ポイント: 新しい世代になるほどエミュレータ次第で挙動が変わるため、過度な期待は禁物。対応状況は事前に確認を

6. デスクトップ PC 代替・学習機

Pi 5 は CPU 性能が上がったことで、軽めのデスクトップ用途 (ブラウジング、文書作成、プログラミング学習) を 1 台でこなしやすくなりました。Python・Scratch などの学習環境も整っています。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + micro-HDMI ケーブル + キーボード/マウス + モニター
  • ポイント: 重い作業は得意ではないものの、学習・軽作業なら十分。プログラミング入門機として優秀

7. 電子工作・GPIO 活用

40 ピンの GPIO を使って、センサの読み取り・LED やモータの制御・自作デバイスの頭脳として使う用途です。Python の gpiozero などで手軽に始められます。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + ブレッドボード + ジャンパーワイヤ + センサ/部品
  • ポイント: マイクロ秒単位の精密タイミング制御 (LED ストリップやステッピングモータ) は、マイコンを併用する構成が定石

8. 軽い AI 推論・カメラ活用

カメラを接続して画像処理・物体検出を試したり、軽量な機械学習モデルを動かす用途にも使えます。PC 向けの主要ライブラリがそのまま動くのが SBC の強みです。

  • 必要なもの: Pi 5 本体一式 + カメラモジュール (用途次第で AI 対応カメラ)
  • ポイント: リアルタイムで重いモデルを高フレームレートで回すのは苦手。用途に合った軽量モデルや、AI 処理をカメラ側で行う構成が現実的

SBCのブレッドボード回路

用途から考える「必要なもの」の基本

Raspberry Pi 5 は本体だけでは動きません。どの用途でも、最低限これらを押さえると失敗しにくくなります。

  • 電源: 5V/5A (27W) 級の USB-C 電源。Pi 4 用の 15W 電源は流用非推奨
  • 冷却: アクティブクーラー (ファン付き) がほぼ必須。発熱で性能が頭打ちになるのを防ぐ
  • ストレージ: 学習・軽用途は microSD でも可。常時稼働・書き込みが多い用途は NVMe SSD ブートが安心
  • ケース: クーラーと干渉しない Pi 5 対応設計のものを選ぶ

具体的なキット・電源・冷却・ストレージの選び方は Raspberry Pi 5 スターターキットおすすめ比較 に用途別・予算別でまとめています。

始め方(最短ルート)

  1. 用途を決める — 何を動かすかで必要な RAM 容量・ストレージが変わります
  2. 本体 + 電源 + 冷却 + ストレージを用意 — 上記「必要なものの基本」を参照
  3. OS を書き込む — Raspberry Pi Imager で Raspberry Pi OS (Bookworm 世代) を microSD / NVMe に書き込み
  4. 初回起動して環境を整える — Wi-Fi 設定・アップデート後、用途に応じたソフトを導入

はじめは microSD で動作確認し、常時稼働させると決めた段階で NVMe SSD ブートへ移行すると、無駄な出費を抑えられます。

よくある質問

Raspberry Pi 5 で何ができますか?

Linux が動く小型 PC なので、自宅サーバ・メディアサーバ・広告ブロック (Pi-hole)・ホームオートメーション (Home Assistant)・レトロゲーム・電子工作・軽い AI 推論・プログラミング学習など、PC でできることの多くを小さく省スペースに実現できます。逆に、電池だけで何ヶ月も動かす超省電力センサや精密リアルタイム制御はマイコンの領域です。

Pi 5 と Pi 4、用途的にどちらを選ぶべき?

性能や NVMe SSD が欲しい用途 (重いサーバ、複数サービス同居、デスクトップ代替) なら Pi 5、軽量サーバや学習用途で消費電力・発熱を抑えたいなら Pi 4 でも十分です。Pi-hole のような軽い単機能用途は Pi 4 でも快適に動きます。詳しい違いは Raspberry Pi 5 vs Raspberry Pi 4 比較 を参照してください。

電子工作だけなら Raspberry Pi とマイコン、どっちがいい?

「Linux が要るか」で決まります。カメラ・画面出力・サーバ・複雑な処理が絡むなら Raspberry Pi、電池駆動のセンサや精密タイミング制御が主ならマイコン (ESP32 など) が適します。両方を組み合わせる構成 (Pi が母艦、ESP32 が周辺) も定番です。詳しくは Raspberry Pi 5 vs ESP32-S3 比較ESP32-S3 入門ガイド を参照してください。

初心者でも使いこなせますか?

用途を 1 つに絞れば十分に始められます。OS の書き込みは Raspberry Pi Imager で簡単になっており、定番用途は導入手順の情報も豊富です。最初から欲張らず、「Pi-hole だけ」「メディアサーバだけ」のように 1 用途で慣れてから広げるのがつまずきにくいルートです。

24 時間つけっぱなしでも大丈夫?

長期連続運用の実例は多数あります。ただし常時稼働では microSD の書き込み寿命がボトルネックになりやすいため、NVMe SSD ブートへの移行が推奨です。あわせて、安定した電源とアクティブクーラーによる発熱対策を整えておくと、信頼性が大きく上がります。

まとめ

Raspberry Pi 5 は「小さな Linux PC」として、自宅サーバから電子工作の頭脳まで幅広くこなせる万能機です。用途を 1 つ決め、電源・冷却・ストレージの 3 点をきちんと揃えるだけで、安定して動くマシンになります。

次のステップとして、機材選びは Raspberry Pi 5 スターターキットおすすめ比較、世代の違いは Raspberry Pi 5 vs Raspberry Pi 4 比較、マイコンとの使い分けは Raspberry Pi 5 vs ESP32-S3 比較 を参照してください。Raspberry Pi 関連のセール情報は メイカー・電子工作カテゴリディール一覧 でチェックできます。

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