自作キーボードの始め方 — 初心者に必要なもの・手順・最初の1台 (2026)
公開: 2026-06-02更新: 2026-06-05GAJEST 編集部約 8 分で読めます
目次
自作キーボードの始め方 — 初心者に必要なもの・手順
自作キーボード (カスタムキーボード) は、キット・スイッチ・キーキャップを自分で選んで組み合わせ、自分だけの 1 台を作る趣味です。「難しそう」「はんだ付けが必要なのでは」と身構えがちですが、今は はんだ付け不要 (ホットスワップ) のキットも多く、初心者でも始めやすくなっています。本ガイドでは、自作キーボードの始め方を「必要なもの・選び方・組み立ての流れ」に分けて、つまずきやすいポイント込みで整理します。
最初に決めるべき「サイズ」については 自作キーボードのサイズ選びガイド (40%/60%/65%/TKL/フル) が詳しいので、あわせて読むと迷いが減ります。

まず結論: 初心者の最短ルート
- はんだ付けは必須ではない — まずは「ホットスワップ対応」キットを選べば、スイッチを差し込むだけで完成します
- 最初の 1 台はサイズで決める — 迷ったら 65% が無難 (矢印キーがあり、省スペースとのバランスが良い)
- 揃えるのは 3 つ + α — キット本体・キースイッチ・キーキャップ。これに (必要なら) 工具
- キーマップは後から変えられる — QMK/VIA 対応キットなら、キーの割り当てをソフトで自由に変更できます
「とにかく自分で組む体験をしたい」「打鍵感を自分好みにしたい」のどちらが目的かで、選ぶキットの方向性が変わります。
必要なもの(これだけ揃えればOK)
自作キーボードに最低限必要なのは、次の 3 つです。
1. キット本体 (PCB・ケース・プレート等)
キーボードの土台になる部分です。PCB (基板)・ケース・プレート・スタビライザー などがセットになった「キット」を選ぶのが初心者には簡単です。ここで一番大事なのが 2 つの選択です。
- サイズ: 40% / 60% / 65% / 75% / TKL / フルサイズ。最初は 65% が無難 (詳細は サイズ選びガイド)
- ホットスワップ対応か: 対応なら はんだ付け不要。初心者は基本これを選ぶ
2. キースイッチ
キーを押したときの「打鍵感」を決める最重要パーツです。大きく 3 系統あり、好みで選びます。
- リニア (赤軸系): 引っかかりのないなめらかな押し心地。初めての人にも扱いやすい
- タクタイル (茶軸系): 押し込む途中に「コリッ」とした感触がある
- クリッキー (青軸系): クリック音と感触がはっきり。打鍵音を楽しみたい人向け
どれを選ぶか迷う場合は、メカニカルキースイッチの選び方ガイド (リニア/タクタイル/クリッキー) で主要スイッチの違いを比較しています。スイッチは数十個単位で必要 (キー数ぶん) なので、買う前にキーボードのキー数を確認しておきましょう。
3. キーキャップ
指が触れる部分です。見た目・素材・刻印で選びます。最初は対応サイズ (配列) さえ合っていれば、好みのデザインで構いません。
- 素材: ABS と PBT が主流。PBT は摩耗・テカリに強い傾向
- 配列の互換性: 自分のキット (特に最下段やスペースバーの幅) に合うセットかを確認
+ α: 工具(必要に応じて)
- キープラー / スイッチプラー: キーキャップ・スイッチの抜き差しに使う (キットに付属することも多い)
- はんだごて一式: はんだ付けが必要なキット (後述) を選ぶ場合のみ。道具選びは はんだごて比較 (Pinecil V2 vs TS101) を参照

はんだ付けは必要? — ホットスワップという選択肢
自作キーボードで一番のハードルだと思われがちなのが「はんだ付け」ですが、初心者は避けて始められます。
- ホットスワップ対応キット: スイッチを基板のソケットに差し込むだけ。はんだ付け不要で、スイッチの交換も後から自由
- はんだ付けが必要なキット: スイッチを基板に直接はんだ付けする。自由度は高いが工具と慣れが要る
まず気軽に始めたいなら ホットスワップ対応キット一択で問題ありません。スイッチを差し替えて打鍵感を試せるので、学びの面でも有利です。「分割キーボードの自作キットを組みたい」「より深くこだわりたい」といった段階になってから、はんだ付けに挑戦するのが失敗しにくい順序です。
はんだ付けに進む場合の道具選びは はんだごて比較 (Pinecil V2 vs TS101) にまとめています。
組み立ての流れ(ホットスワップの場合)
ホットスワップ対応キットなら、おおまかに次の流れで完成します。
- キットの内容を確認 — PCB・ケース・プレート・スタビライザー・付属品がそろっているかチェック
- スタビライザーを取り付ける — スペースバーや長いキー用の安定パーツ。先に付けておく
- スイッチを差し込む — プレート → PCB のソケットにまっすぐ差し込む (ピン曲がりに注意)
- キーキャップを取り付ける — 配列どおりにはめていく
- PC に接続して動作確認 — 全キーが反応するかをチェック
- キーマップを設定 — QMK/VIA 対応なら、専用ソフトでキーの割り当てを自由に変更
スイッチを差し込むとき、ピン (金属の足) が曲がっていると反応しません。差し込む前にピンがまっすぐか確認すると失敗が減ります。

最初の1台の選び方
初心者がつまずかないための選び方の優先順位は、次のとおりです。
- サイズを決める — 迷ったら 65%。矢印キーがあり、省スペースとのバランスが良い (サイズ選びガイド)
- ホットスワップ対応を選ぶ — はんだ付けを避けて確実に完成させる
- QMK/VIA 対応を選ぶ — キーマップを後から自由に変えられる
- スイッチは好みで — 迷ったらまずリニア (赤軸系)。後から差し替え可能 (スイッチ選びガイド)
- キーキャップは配列が合うものを — 見た目はその次でOK
この順で選べば、「組めなかった」「思った打鍵感じゃなかった」という典型的な失敗を避けられます。打鍵感は後から差し替えで調整できるので、最初から完璧を狙わなくて大丈夫です。
よくある質問
Q. 自作キーボードに最低限必要なものは? A. キット本体 (PCB・ケース・プレート等)・キースイッチ・キーキャップの 3 つです。ホットスワップ対応キットを選べば はんだ付けは不要で、キープラー/スイッチプラー (付属することも多い) があれば組み立てられます。
Q. はんだ付けができないと無理? A. いいえ。ホットスワップ対応キットならスイッチを差し込むだけで完成し、はんだ付けは不要です。初心者はまずホットスワップから始めるのがおすすめで、より深くこだわりたくなったらはんだ付けに進めば十分です。
Q. 最初の1台は何 % のサイズがいい? A. 迷ったら 65% を推します。矢印キーが独立していて配列に迷いが少なく、省スペースとのバランスも良いためです。サイズごとの違いは 自作キーボードのサイズ選びガイド で詳しく比較しています。
Q. キースイッチは何を選べばいい? A. 初めてならリニア (赤軸系) がなめらかで扱いやすく無難です。打鍵途中の感触が欲しいならタクタイル (茶軸系)、クリック音を楽しみたいならクリッキー (青軸系)。ホットスワップなら後から差し替えられるので、まず 1 種類試して好みを探るのがおすすめです。詳しくは メカニカルキースイッチの選び方ガイド を参照してください。
Q. キーマップ (キーの割り当て) は変えられる? A. QMK/VIA に対応したキットなら、専用ソフトでキーの割り当てを自由に変更できます。レイヤー (Fn 同時押しで別の機能を呼ぶ仕組み) を使えば、コンパクトなサイズでも矢印やショートカットを快適に配置できます。
Q. 完成品のメカニカルキーボードと何が違う? A. 自作 (組み立て) キーボードは、サイズ・スイッチ・キーキャップを自分で選んで組み合わせられる自由度が魅力です。打鍵感や見た目を自分好みに作り込め、ホットスワップなら後からスイッチを変えて育てられます。一方で完成品は「買ってすぐ使える」手軽さが利点です。
まとめ
自作キーボードの始め方は、「サイズを決める → ホットスワップ対応キットを選ぶ → スイッチとキーキャップを選ぶ」のシンプルな流れです。はんだ付けは必須ではなく、初心者でも十分に最初の 1 台を完成させられます。打鍵感は後から差し替えで調整できるので、まずは気軽に 1 台組んでみるのが上達の近道です。
次のステップとして、サイズの違いは 自作キーボードのサイズ選びガイド、打鍵感の選び方は メカニカルキースイッチの選び方ガイド、はんだ付けに進む際の道具選びは はんだごて比較 (Pinecil V2 vs TS101) を参照してください。セール情報は 自作キーボードカテゴリ・キーボードカテゴリ・ディール一覧 でチェックできます。
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