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3d-printer · Comparison

Bambu Lab A1 vs P1S 徹底比較 (2026)

Bambu Lab の主力モデル A1 と P1S を造形性能・機能・価格・用途別に比較。初めての 3D プリンター選びで迷う人向けに、ベッド方式の違いから AMS の挙動まで要点を整理。

公開: 2026-04-18

候補 A

Bambu Lab A1

¥69,800(JPY)

参考価格 (2026-04 時点、本体単体、時期により変動)

候補 B

Bambu Lab P1S

¥109,800(JPY)

参考価格 (2026-04 時点、本体単体、時期により変動)

スペック比較表

スペックBambu Lab A1Bambu Lab P1S
造形サイズ256×256×256mm256×256×256mm
駆動方式ベッドスラインガー (I3 系)CoreXY
最大造形速度500mm/s (公称)500mm/s (公称)
最大加速度10,000mm/s²20,000mm/s²
ノズル温度最大300℃最大300℃
ベッド温度最大100℃最大100℃
筐体開放型エンクロージャ付き (密閉型)
マルチカラーAMS lite (最大4色、別売)AMS (最大4色+連結で16色、別売)
オートレベルフルオートベッドメッシュ+フローフルオートベッドメッシュ+フロー
カメラ内蔵 (タイムラプス/監視)内蔵 (低解像度、監視用途)
接続Wi-Fi / Bambu HandyWi-Fi / Bambu Handy

Pros / Cons

Bambu Lab A1

Pros

  • ベッドスラインガー方式で本体サイズがコンパクトに置ける
  • 自動ベッドレベリング+フローキャリブレーションが全自動で初心者向け
  • フルカラー液晶タッチパネル搭載で操作が直感的
  • AMS lite との組み合わせで 4 色マルチマテリアルが安価に組める
  • 開放型フレームなので PLA/PETG の排熱で詰まりにくい

Cons

  • ABS/ASA など高温材料は反りやすく事実上 PLA/PETG/TPU 向き
  • ベッドが前後に動くため設置面積がベッド面積の約 2 倍必要
  • ヘッド最高速度は P1S より公称で控えめ (実用速では誤差程度)
  • 開放型ゆえ騒音・臭気が部屋に出やすい

Bambu Lab P1S

Pros

  • CoreXY 構造で高速域での造形品質が安定する
  • エンクロージャ付きで ABS/ASA など高温材料が実用的に扱える
  • ヒートチャンバ的に庫内温度が上がるため反り・層間剥離に強い
  • AMS (本体版) 対応で 4 色〜最大 16 色の高機能マルチマテリアル
  • ベッドが Z 方向にしか動かず設置面積が小さい

Cons

  • 本体価格が A1 比で実売 +4 万円前後と初期投資が重い
  • 閉じた筐体ゆえ PLA の排熱でヘッドが詰まりやすく庫内温度管理が要る
  • カメラ解像度が低く AI 不良検知はハード/モデル固定の範囲
  • フィラメント交換の手間が A1 + AMS lite より少し増える

造形品質と速度の差

両機とも公称最大 500mm/s をうたうが、実効的な「見た目がきれいな速度」は本体構造に引っ張られる。A1 はベッドスラインガー方式で、ベッドごと Y 軸方向に動かす構造のため、速度を上げるとベッド上のモデルが慣性で揺れてリンギング (ゴーストノイズ) が出やすい。一方 P1S は CoreXY でヘッド側だけが軽い質量で XY 移動するため、同じ速度設定でも層間のズレが目立ちにくい。

ただしこれは「最高速ベンチ」での差が大きく、日常的な 150〜200mm/s 程度なら A1 でも十分きれいに出る。Benchy (3DBenchy) を速度最適化して走らせると、P1S は 10〜14 分、A1 は 15〜20 分というのが実測のレンジ。体感差は「速い方が気持ちいい」程度で、造形品質そのものの違いは慣性ノイズに敏感な大型モデル・細いディテールで初めて現れる。

筐体の違いが材料選択を決める

A1 と P1S を分ける最大のポイントは エンクロージャの有無。A1 は開放型で、PLA・PETG・TPU といった低〜中温材料に最適化されている。逆に ABS・ASA・PC・PA (ナイロン) のような反りやすい材料を A1 で吹くと、層ごとの冷却差で端が浮き、失敗率が跳ね上がる。

P1S はエンクロージャ + ヒートベッドの組み合わせで庫内温度が自然に 40〜50℃ まで上がるため、ABS/ASA が実用範囲に入る。RC カーの外装、屋外用ブラケット、工具ケースなど「強度や耐熱が要る実用パーツ」を出すならまず P1S。

逆に PLA を多用するフィギュア・ディスプレイ用途では、P1S の庫内温度が上がりすぎて PLA のヘッド詰まりを誘発することがある。P1S で PLA を安定させるには前面ドアを少し開ける運用が定石だが、それなら最初から A1 を選んだ方が素直。

AMS (マルチカラー) の体験差

A1 は AMS lite、P1S は AMS (無印) の組み合わせ。lite は「外付けでリール 4 本をオープンに並べる」構造で、フィラメントの湿気には弱いがリール交換が早い。AMS (無印) は乾燥剤を入れられる密閉ボックスで、湿気に弱い PLA シルク・PA・TPU-95A あたりに恩恵が大きい。

カラーチェンジ時のパージ (色替え時の捨て材) は両機ともスライサー側で制御するが、実質的な消費量は A1+AMS lite の方がやや少ない。これは A1 のダイレクトドライブ押出し+短い経路のため色替えフラッシュ量が小さく済むから。P1S は AMS からボーデン経路で引っ張ってくるぶん色替えコストがわずかに重い。

「何色で刷るか」では 4 色までなら体験はほぼ互角。16 色級を本格的にやるなら P1S + AMS 連結一択。

価格と入手性 (2026-04 時点)

2026 年 4 月時点の参考実売価格は、A1 本体が 7 万円前後、P1S 本体が 11 万円前後。AMS lite / AMS を追加すると +2〜4 万円ほど上積みされる。セール時期 (Prime Day、ブラックフライデー、Bambu の周年セール) で 1〜1.5 万円程度の値引きが入るので、急ぎでなければセール待ちが合理的。

流通は Bambu Lab 公式ストアと Amazon.co.jp が主、国内代理店経由もある。サポート窓口は公式が最短で、AMS の認識不良などの初期不良は交換対応が早い。ファーム更新と Handy アプリの整備は現在も継続中で、これは両機とも恩恵を受ける。

「総額で予算を決めて逆算する」のがコツで、フィラメント 10 本と AMS 込みで予算を引くと A1 系は 10 万円前後、P1S 系は 15 万円前後が着地点になりやすい。

結論:こう選べ

初めての 1 台、PLA/PETG 中心、設置場所も限られる → A1。AMS lite 込みでも 10 万以下に収まり、造形品質も 2026 年の水準では十分きれい。学習コストも一番低い。

ABS/ASA で機能部品を出したい、騒音・臭気を筐体で抑えたい、将来 16 色級を視野に入れる → P1S。エンクロージャの恩恵は材料選択の自由度にそのまま効いてくる。初期投資は重いが、使い始めたら「やっぱりこっちで正解」と思う比率が高い。

迷ったら A1。PLA 中心で始めて「ABS 系をやりたい」とはっきり思ったタイミングで P1S にアップグレードする方が、失敗しない。最初から P1S を買って PLA の詰まりに悩むパターンは意外と多い。

用途別の推奨

カジュアル / 初心者向け

Bambu Lab A1

パワーユーザー / 上級者向け

Bambu Lab P1S

よくある質問

A1 で ABS は本当に無理?

完全に無理ではないが、反り対策にブリム・エンクロージャ自作・ドラフト遮蔽が要り、歩留まりは P1S より明確に悪い。ABS を常用するなら P1S を選ぶほうが合理的や。

P1S で PLA を使うと詰まる?

長時間の高速 PLA プリントでは庫内温度が上がりすぎてヘッドのヒートブレイク側で詰まることがある。前面ドアを少し開ける、庫内ファンを常時稼働させる、といった運用で回避できる。

X1C にすべき?

X1C はレーザースキャンによる第1層自動補正・高解像度カメラ AI 不良検知・ロードセルオートレベルなどの上位機能を持つ。ただし価格差が 7〜9 万円あるので、機能部品を量産するなどの用途が明確でなければ P1S で十分。

AMS は後から追加できる?

両機とも後付け可能。A1 なら AMS lite、P1S なら AMS (無印) を後から足せる。最初は本体のみで運用し、マルチカラー熱が上がってから追加する流れで問題ない。

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